アクシスメソッドとは何か?
アクシスメソッドとは頭蓋骨に刺激を与えることで神経に働きかけるメソッドです。
人間の頭蓋骨は23個の骨がパズルのように組み合わさることで形作られています。
精神的や肉体的にストレスが加わったり、食生活や生活のリズムなどでマイナスの影響を受けてしまうと頭蓋骨の結合部分に緩みや歪みが発生し、神経伝達に滞りが生じます。
神経伝達に滞りが生ずると身体能力も落ちてしまいます。
アクシスメソッドは頭部に刺激を与えることで人間が本来持つ恒常性を引き出し、パズルのつなぎ目正しい位置に戻すことで神経のブロックを外して身体能力を引き出します。
アクシスメソッドの良い点は矯正のように術者が圧力を加えるのではなく、人体の恒常性によって整えるので自然で体にとっても優しいのです。
アクシスメソッドによって身体能力が高まることは実証されていますが、まだまだ、研究に余地があるメソッドで今後さらに発展していくことでしょう。
アクシスメソッドと治療の違い
アクシスメソッドは治療と混同されがちですが治療とは異なります。
治療とはケガをしたり、痛みがあったり、疲労があったりしていることを治癒あるいは軽減させるための行為ですが、アクシスメソッドにおいては健康である人の身体能力を引き出し、より高いレベルのパフォーマンスを実現するためのものです。
つまりゼロの状態の人をプラスレベルに引き上げることを目的としています。
身体バランスが崩れることで一部の筋肉や関節に負荷が加わり痛みが出ている場合はアクシスメソッドで中心軸が作られたり、軸から身体が動くことにより改善されたり軽減されることがあります。
そういった意味ではアクシスメソッドは治療に応用可能なメソッドですが、今後さらに研究されていくと思います。
アクシスメソッドによる軸の概念
一流と呼ばれるアスリートは例外なく軸を持っています。すべての競技を行う人にとって軸および軸からの動きを手に入れることはひとつのゴールであり、そのためにもたくさん練習時間をつかって軸の動きを手に入れています。
中心軸というものは人の身体において物理的に存在するものではないため、軽視されている側面もあります。行っている競技や人によって少しづつ概念や定義などが異なります。
例えば、背骨に沿って軸が存在し、それが運動中にぶれないことが中心軸のできた状態だ。という概念もあれば、人が身体を動かす際に、要となっているポイントが数箇所存在していてそれを結んだ線が中心軸と考えている人もいます。
また、体重軸、運動軸など軸をいくつかに分類して捉え、中心軸と定義している人もいます。
アクシスメソッドにおいては
「筋肉の様々な機能が最大限に発揮された状態」を中心軸と定義しています。
人体の構造上、骨格を支え、運動を支配している筋肉が本来の働きをすれば、力学的にもっともスムーズな動きをできるようになります。
筋肉が持つ機能が最大限に発揮されると時には背骨を中心に、時には運動の要となるポイントを結んだ線を中心に・・・と自然と、その競技やその人にあったベターな動きができるようになり、最高のパフォーマンスを発揮できるようになります。
それこそがアクシスメソッドでいうところの中心軸ができた状態なのです。
筋肉の機能と聞くと多くの人が思い浮かべるのが筋肉を収縮させたときに起こる「パワーの発揮」です。しかし、それは筋肉が数多く持つ機能の一つでしかありません。
柔軟性、瞬発力、バランス、スタミナといったものの他、ひとつの筋肉の出力を別の筋肉に伝える伝達機能や衝撃を吸収するクッション機能や感覚器としての機能など様々な機能を筋肉は持っています。
アクシスメソッドにおいては神経ブロックが外れているかどうかを測定するために徒手筋力検査を行うので、どうしても「パワーを上げるためのメソッド」と勘違いされてしまいますが、パワーの発揮だけでなく筋肉が持つ機能をすべて引き出すことで軸から軸の動きができるようにするメソッドなのです。
アクシスメソッドの特徴
・アクシスメソッドはその場で筋肉の機能が引き出され身体能力が変化します。そのため、その効果をその場で実感できます。
・個人の持つ個体差に影響を受けないので、すべての人に結果を出すことのできる。といっていいレベルの結果が出ます。
・アクシスメソッドは1か月効果が持続します。アクシスメソッドを受けたときが効果のピークではありません。神経ブロックが外れた状態で体を動かすことで神経の働きがスムーズになるのでアクシスメソッドを受けた状態で運動することでメソッドを受けた直後よりも身体能力が高まります。
・競技や個人の課題にこたえて問題を解決することができます。
・アクシスメソッドは無痛で短い施術なので身体に負担がかかりません。
アクシスメソッドにできる事
スポーツや武道、ダンスなど各競技で必要な要素は
1と2は選手とコーチや監督、そして、トレーナーなどと一緒になって高めることが出来ます。
しかし、3の筋肉を機能的に働かせるようにするには選手のセンスや感性にゆだねられていました。
アクシスメソッドは筋肉を機能的に動かせるようにするメソッドです。
アクシスメソッドの効果と持続期間
アクシスメソッドは受けた直後がピークではありません。
アクシスメソッドを受けることで神経ブロックが外されその状態で筋肉を動かすことで神経の流れがどんどん良くなります。
つまり、アクシスメソッドを受けて身体を動かすことでさらに効果は高まります。
アクシスメソッドの効果は1か月です。アクシスメソッドを受けた上で練習して、さらに1か月後にアクシスメソッドを受け練習し、それを繰り返すことで身体能力はどんどん高まっていきます。
そうして6ヶ月アクシスを入れていただくことでアクシス効果の持続期間が長くなり、3か月~6ヶ月くらいのメンテナンスで十分に中心軸が持続します。
人により中心軸がもっと長く持続する方もいます。
アクシスメソッドの可能性
様々なスポーツにおいて重要視されている軸ですが、これまでは膨大な時間をかけて基本的なフォームや動作を何度も繰り返して行くことが必要でした。
しかし、意識やイメージは感覚的なものであるために、それを正しく伝えるのには限界があります。同じ言葉で伝えても人のよっては捉え方も変わってきます。それを正しくできるかは選手のセンスに任される部分が多かったのです。
その動きを再現できるセンスを持った選手は伸び、そうでない選手は同じ指導を受けて、同じ練習をしても、うまく伸びることができませんでした。
アクシスメソッドは頭蓋骨にアプローチし中心軸を瞬時に作り出します。中心軸から身体が動けるようにした上で、各種練習やトレーニングを行えば、練習の効果は格段に上がりますし、中心軸から身体が動くことを習慣づけれます。
これまで意識やイメージをしながら時間をかけて中心軸を作り上げていくというプロセスから、先に中心軸から動ける体にして練習するというプロセスにしていくことで上達のプロセスが変わります。
軸が出来た状態で学んで、鍛えることで各競技において上達をより短い時間で実現することが可能になると考えられます。
アクシスメソッドにはいろんな可能性が秘めていると言えるでしょう。